プラチナ(白金)の相場が変動する要因。特徴や今後の動向を解説
プラチナ(白金)というと、高級なジュエリーや珍しいものといった印象を持っている方が多いでしょう。
貴金属のひとつとしての価値もあり、さまざまな要因によって日々価格が変動しています。
この記事では、プラチナ(白金)の特徴や相場が変動する要因、今後の動向について詳しく解説します。
プラチナ(白金)を所持している方やこれから購入を考えている方はぜひ参考にしてみてください。
プラチナ(白金)の特徴
プラチナ(白金)は、プラチナカードやプラチナジュエリーなどで耳にしたことがあるのではないでしょうか。
珍しい金属、ラグジュアリーな金属などのイメージがあるかもしれません。
実際、プラチナ(白金)はどのような金属なのでしょうか。
以下の3つの特徴を詳しく解説していきます。
- 金よりも希少価値が高い金属
- プラチナだけでは通貨として扱われない
- 宝飾品や工業用に広く使われている
金よりも希少価値が高い金属
プラチナ(白金)は、貴重な金属であるレアメタルのひとつに数えられています。
投資に使われる金も希少な金属であり、高い価値を維持していますが、実は希少価値ではプラチナの方が高いです。
貴金属調査会社の調査によると、金の鉱山生産量100に対して、プラチナ(白金)は5、銀は791、パラジウムは6となっており、希少価値が高いことがわかります。
プラチナだけでは通貨として扱われない
プラチナ(白金)は、非常に希少な金属ですが、プラチナ単体では通貨として扱われません。
ジュエリーやアクセサリーなど形になったものを購入することによって、価値が生まれます。
一方で、金は、金そのものにも価値があり、所有しているだけで資産となるのが特徴です。
世界共通の通貨として扱われ、投資を中心にさまざまな場面で重宝されています。
宝飾品や工業用に広く使われている
プラチナ(白金)は、主に宝飾品や工業用に使われています。
宝飾品には、全体の2割ほどが使われており、アクセサリーとして所有している方も多いのではないでしょうか。
プラチナ(白金)といえば、ジュエリーというイメージがあるかもしれませんが、実は最も多く利用されている用途は自動車です。
その他にも、化学製品や家電製品、医療機器などにも使われており、自動車用や工業用の需要が多くなっています。
プラチナ(白金)の価格が変動する要因
プラチナ(白金)は、常に価格は一定ではなく、さまざまな要因を受けて変動しています。
では、どのような要因で価格が変動しているのでしょうか。
3つの要因を詳しく見ていきましょう。
- 工業面での需要
- 宝飾品における需要
- 他の貴金属の需要・価値
工業面での需要
プラチナ(白金)の使用用途で最も多いのは工業用であり、工業面での需要が価格に影響を及ぼします。
自動車製造や機器の製造などの需要が高まれば、価格は上昇するでしょう。
今後の動向で詳しく解説しますが、工業面での需要は減少しており、相場は減少傾向が顕著です。
宝飾品における需要
宝飾品における需要もプラチナ(白金)の価格に影響を与えています。
プラチナジュエリーやプラチナアクセサリーの人気や国ごとの需要などが高まれば、価格は上昇するでしょう。
工業面と同様に、宝飾品における需要は苦戦しており、相場の減少要因になっています。
他の貴金属の需要・価値
プラチナ(白金)以外の貴金属の需要・価値も注目したいポイントです。
よく比較されるのでは金であり、そのものに安全資産として価値があるので、長期的に相場を維持しています。
経済の不安や国際情勢の緊張などによっても、金の需要が高まるので、プラチナは金に比べると需要が少なく、価格に開きがあるのです。
プラチナ(白金)の価値は今後どうなる?
プラチナ(白金)の価格は、工業・宝飾品の需要や他の貴金属の需要・価値などによって変動しています。
日々変動していますが、今後どうなるかも気になるところです。
そこで、プラチナ(白金)の今後の動向を2つのポイントで解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。
- 自動車業界や宝飾業界の需要減が影響を与えている
- 新型コロナウイルス感染症の影響も受けている
自動車業界や宝飾業界の需要減が影響を与えている
プラチナ(白金)の主な使用用途において、需要減が続いています。
自動車業界では、これまで排気ガスコンバーターの触媒として使われていましたが、ディーゼル車廃止の動きが広まったことによって、大きく需要が減少しました。
プラチナ(白金)を使った宝飾品は、中国の需要が中心でしたが、需要が減少しており、価格の低下に影響を与えています。
新型コロナウイルス感染症の影響も受けている
新型コロナウイルス感染症の拡大は、経済を停滞させ、人々に不安を与えています。
先行きが見えない状態では、よりリスクの少ない投資に注目が集まりますが、現在の注目の的は金です。
価値がゼロにならず、比較的価格が高い金の投資が活発に行われ、金の相場も上昇しています。
金の需要増を背景に、プラチナの需要は減少しているのが現状です。
まとめ
プラチナ(白金)は、工業用や宝飾品に多く使われている貴金属です。
主な使用用途で需要の減少が進んでおり、金と比較すると相場は低く、今後も下降が予想されます。
ただし、新たな需要が生まれたり、金の需要が減ったりする可能性もあり、その際は価格が上昇するかもしれません。
変動要因や現状を踏まえたうえで、慎重に購入や売却を検討しましょう。
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