金買取にはマイナンバーが必要?要件や提出書類、提出を避ける方法を解説
金を買い取ってもらう際に、マイナンバーの提出が求められるようになったことをご存知でしょうか。
平成28年1月に始まったマイナンバー制度は、様々なシーンに活用されていますが、金買取にも関係があることを覚えておきましょう。
今回は、金買取でマイナンバーが必要になるシーンや必要な書類、提出を避ける方法などを詳しく解説していきます。
金買取を検討している方はあらかじめ確認しておきましょう。
金買取でマイナンバーの提出が必要になるシーン
金の買取において、どのようなケースでもマイナンバーの提出が求められるわけではありません。
買取の際に受け取る現金によってケースが決められており、金買取で200万円以上の現金を受け取るときにマイナンバーの提出が必要です。
マイナンバー制度が開始する以前にも、200万円以上の金買取に伴って、税務署に「地金等の譲渡の対価の支払調書」を提出する必要がありました。
こちらの書類にマイナンバーを記載する欄が設けられ、金買取でマイナンバーを事前に提出することが求められているのです。
200万円以上の金買取で使用できるマイナンバー書類
金買取において、買取額が200万円以上になるとマイナンバー書類の提出が求められます。
マイナンバーには、通知カードと個人番号カードがありますが、どちらの提出でもよいのでしょうか。
金買取に使用できるマイナンバー書類を解説していきます。
通知カードと身分証明書
通知カードは、マイナンバーを通知するためにすべての人に発行されているカードです。
紙のカードであり、財布にしまっている方も多いでしょう。
ただ、通知カードは、あくまで個人番号を通知するためのものであり、身分証明には使用できません。
そのため、通知カードで買取の手続きを行いたい場合は、通知カードに加えて、運転免許証やパスポートなどの本人確認書類が必要です。
個人番号カード
個人番号カードは、自ら手続きを行った人に発行されるカードです。
カードには、顔写真や氏名、所在地などが書かれており、身分証明書としても使えます。
個人番号カードを所有していれば、その他の身分証明書を提示することなく、個人番号カード1枚で買取を済ませることが可能です。
個人番号カードの申請方法
200万円以上の金を頻繁に取引する方は、個人番号カードを発行しておくと手続きがスムーズです。
個人番号カードの申請は、いくつかの方法に分けられます。
主な申請方法は以下の通りです。
- スマートフォン、パソコン: 顔写真を用意し、交付申請用Webサイトから必要事項を入力し、顔写真を送信する
- 証明写真機: 対応の証明写真機で「個人番号カード申請」を選択し、QRコードから顔写真を送信する
- 郵便: 個人番号カード交付申請書に署名または記名・捺印し、顔写真を貼り付けて投函する
金買取でマイナンバー提出を避ける方法
金買取を検討しているものの、マイナンバー書類を提出するのが面倒という方も多いでしょう。
200万円以上の買取額という条件があるので、売り方を工夫すればマイナンバー提出を避けることが可能です。
マイナンバー提出を避ける方法をチェックしていきましょう。
インゴット分割で1つあたりの金額をおさえる
200万円以上の金買取でマイナンバーの提出が必要になるので、提出を避けるためには金額をおさえる必要があります。
1つ200万円以上の金を分割する方法をインゴット分割と言い、金を一度溶かして小さいサイズに加工しなおす技術です。
小さく加工した金は、再度検査・計量が行われ、刻印が入れられます。
インゴット分割を店舗に依頼すると、小分けになった金がひとつずつ梱包された状態で届けられます。
別々に買取を依頼することによって、マイナンバー提出を回避することが可能です。
悪質な業者には注意が必要
インゴット分割は、金を小分けできる便利なサービスですが、悪質な業者も存在するので注意が必要です。
悪質な業者に加工を依頼すると、加工後の金の状態が悪かったり、加工にかかる費用を必要以上に請求されたりするなど、損をする可能性があります。
業者とのトラブルになることはもちろん、思うような価格で売りにくくなるので、業者選びは慎重にしなくてはいけません。
業者のホームページやGoogleマップなどで口コミを調べたり、ホームページで実績を確認したりするなど、信頼できる業者かをしっかりリサーチしましょう。
まとめ
金買取では、200万円以上の買取価格になると、マイナンバーの提出を求められます。
マイナンバーを提出する際は、通知カードと本人確認書類または、個人番号カード1枚を提示しましょう。
提出が面倒に感じる場合は、インゴット分割を活用して、金額を抑える方法が便利です。
ただし、悪質な業者も存在するので、トラブルが起きないように業者選びが大切になります。
金買取とマイナンバーのルールを理解して、スムーズに金買取を行いましょう。
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